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ヨガと自宅出産

掲載日:2022年5月29日 23:02更新日:2022年5月30日 15:52

ヨガコラム・お知らせ 281count_display

ヨガと自宅出産
いま、コロナ禍で増加傾向にあるのが、助産師さんのサポートの元、自宅で行うお産、いわゆる「自宅出産」です。ヨガモールでも、先日自宅出産を経験した女性スタッフがいます。

ヨガを約20年実践しており、ヨガインストラクターとしても働いているスタッフが選んだコロナ禍の自宅出産を、ヨガ×自宅出産という視点でレポートしてもらいました。

ぜひ、ヨガと出産の関わりや、自宅出産ならではの体験談を見てみてください。


「妊娠8ヶ月の選択」

今回で2度目となる出産。産婦人科は、1人目の時もお世話になった先生がいる病院にお願いしていました。
しかし、バースプランを決める妊娠8ヶ月頃になって、コロナウイルスの感染状況が悪化したことが原因で、出産時の立ち会いができないなど、コロナ禍だからこその規制を言い渡されてしまいました。

1回目の出産で、夫が居てくれたことの安心感や、長女の人生経験として「出産」という貴重な瞬間を味わって欲しかった私は、絶対に立ち会い出産は必須でした。

ただ、病院もお産とコロナウイルスの影響をコントロールしていかなければならず、かつて無いほど大変な状況であって、私一人のワガママで病院に迷惑をかけることもできません。
そこで、自宅出産という選択肢が頭をよぎり色々調べることにしたのです。


まず分かったことは、医療行為が、自宅出産の場合は全く行われないということ。
これが、病院での出産と自宅出産の大きな違いの一つです。

例えば、
■ 会陰切開を行う
■ 点滴を打ちながら出産
■ 帝王切開
■ 陣痛促進剤の使用
などがあります。

産婦人科ではごく当たり前に行われているようですが、医師ではない助産師さんは、上記のことはできないそうです。

国でも「助産業務ガイドライン」というものがあり、それにひとつでも該当しない場合は、自宅出産は叶いません。

上記の状況から、お母さんの日頃からの心身のケアがとても大切なのは間違いなく、病院よりもシビアな状態ではあります。ですが一方で、お母さんと赤ちゃんが人間の本能として持っている産む・産まれる力を最大限に活かせる出産であるとも言えます。

20年近くヨガを続けていて、未だに毎日の中での心身のコントロールは難しいと感じていますが、基準数値に頼ったり、予防として事前に様々な管理をされるのではなく、自分の感性や感覚、助産師さんの経験が全てであるということ。まさしく、いつもヨガで練習していること、「今という瞬間に意識を向けること」それが自宅出産だということに気づきました。

好きな体勢で、好きな人達に見守られながら、好きなタイミングで産むことができる…。
ヨギーだからこそ、自分と赤ちゃんの感覚を大事にしてくれる自宅出産にとても魅力を感じました。

他方、「もし何かあったら...」と、周りの家族がとても心配をしていたのも事実です。初産ではないものの、高齢出産の類に入るので、最初は反対されていました。私自身、心配は全くありませんでしたが、家族が心配するのは至極当然のことだと思います。



「陣痛と出産」

予定日が徐々に近づくにつれて、自宅出産への準備を行いました。例えば下記のようなことです。

■ 会陰切開をせずに出産出来るよう、会陰マッサージを実践すること
■ 食事の管理
■ 身体を動かすこと(ヨガと歩くこと)
■ 助産師さん指導のもと、夫と一緒に出産時のシュミレーションを行うこと
■ 出産時に必要な物の準備(例えば、お布団やタオルなど、日常の中で使用しているものばかりで、特に買い足したものはありませんでした。)

そんな中、いよいよ本格的な陣痛の到来です。
今回は非常に軽い陣痛から始まりました。

助産師さんから事前に、「軽くてもいいので定期的に痛みがきたら連絡くださいね!」と仰って頂きました。
そうしないと、私の場合は間に合わないかもしれないと、助産師さんの経験の中から、そう言われていたので、「これくらいの陣痛なら...」と油断せず、早めに助産師さんへ連絡を入れるように意識しました。

そして、最も強い痛みが始まってから、およそ20分も経たないうちに、本当にあっという間に生まれてしまったのです(笑)

産まれる2~3時間前まで、陣痛も軽かったので愛犬の散歩に行ったり、ご飯を作ったり、アーサナをとったりと、いつも通りに過ごしていました。痛みが強くなってきたな~と感じ始めてからも、自分が心地の良い体制や、場所を探してウロウロしていました。

さぁ、産まれるよ~!という時も、夫にしがみつき、支えられながら、しっかりとした意識の中で産道から出てきた赤ちゃんの頭を左手でキャッチ!肩がグルリと周り、身体がスルスル~っと出てきた感触を確かに感じ取ることができました。

助産師さんのサポートもありながら、膝立ちの状態で我が子を両手で抱き上げることができた喜びは、長女出産以来の最高に幸せな瞬間でした。

私は、ヨガに関わるもの、ヨガの恩恵を受けているものとして、自分の身体を以て様々なことを経験し、その経験とヨガの関係性を、レッスンを受講して頂く皆様にお伝えしたいと思っています。

今回の自宅出産も、多くの場面でヨガの経験が活かされたり、ヨガでの学びに結びつくことがありました。

例えば...

■ 出産という究極の場面でも、内観することにより、心身をコントロールできたこと。
■ 呼吸の指示がないからこそ、自分の好きなリズムや長さで、陣痛の痛みを呼吸で逃すことができたこと。
■ サティア=正直であること。本能にまかせ、全てを自分や赤ちゃん主体で考え動くことで、出産の不安は消え、穏やかな心で出産を受け入れることができたこと。

などです。

また、ヨガの教えや考え方があったからこそ、自宅出産における困難な状況にも前向きに乗り越えることができました。そして、今回もまたヨガに救われた、としみじみ感じています。





「自宅出産を終えて見えた景色」

全てお母さんと赤ちゃんの感覚が最優先。
そして、家族や助産師さんのサポートがある安心感の大きな自宅出産は、子育てをしていく上での母としての覚悟や、赤ちゃんのことを一番知っているのは自分であるという自信に繋がります。

また、家族の中で、大きな役目を自分の力でやり遂げることができた強さ。
だから、母として、妻として、絶対、何事にも揺らぐことの無い強い気持ちを得ることができたように思えます。

ヨガプラクティスの中で、心地よいアーサナをとるために、今の自分の心と身体に向き合う一つ一つのステップ。これがまさしく、自宅出産で経験した感覚に似ているのです。究極の中にも心地よさを求め、それを素直に表現できる、自宅出産以外では求められないものかもしれません。


一般的に、ほとんどの人が病院での出産を考えますし、私自身も妊娠8ヶ月まではそれが当然だと思っていました。ただ過去の出産経験から、産む場所を自分で選択できることについては、あまり知られていないように感じます。

調べたところ、出産の比率は、病院と診療所での出産が半々。助産院は1%、「自宅・その他」での区分けでは0.2%。自宅出産は圧倒的に少ないのが現状です。

でも、私の祖母の時代はほとんどが自宅でのお産で、日常の中に出産がありました。今よりも、貧しい中でも、みんな活気に溢れ、元気に生きていた時代。

もちろん、時代が変われば、需要も変わります。その時代に合った便利さ、豊かさを追求することがありますが、人間として哺乳類として、大切な部分が忘れ去られていることも事実。
この自宅出産は、人の基本に立ち返り、根本的に大切なものを教えてくれたように思います。



「最後に」

前提として、今回の記事では自宅出産をすすめるわけではありません。あくまでも私自身の体験談から、ヨガと自宅出産についての関係や気づきを書いたものです。
ただ、もしコロナ禍の出産へ少しでも不安を感じている方がいるのであれば、自宅出産や助産院での出産を調べてみるのも一つの方法です。

最初から最後まで、同じ助産師さんが24時間サポートしてくださるスタイルや、出産後、子育ての相談ができる相手が近くにいてくださるのは、とても心強いのです。

そして、自分の好きなようにすべてを選択することができる出産が、こんなにも心地が良いことなんだと分かると、「産みの苦しみ」なんて、ひとつの通過点であり、幸福感を味わうことが出来る、最高のツールであることに気づきます。これは、ヨガと全く同じものです。

今回、安心して出産できる環境を実現するために必要だったのが、私の場合は「自宅出産」でしたが、これが人によって「病院」であっても、その人にとって安心できるのであれば、誰も否定はできません。選択は人それぞれなのです。その事を忘れてはいけないと思っています。

自宅で行う、自由な出産は
こんなにも自然体で、本能のまま進む命の誕生の瞬間です。これこそがヨガの完成形なのかもしれません。


自分で選択する出産スタイル。
ぜひ、人生最高の瞬間となるように、自分に合った出産の方法を調べてみてください。


ヨガモール 編集部
情報公開日時2022年5月29日 23:02
記事作成YOGAMALL
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